抗生剤は怖い? 偽膜性腸炎とは?

皆さんは風邪なんかひかれるとすぐに抗生剤を飲む方ですか?
「かならず飲む」という方は気をつけたほうがいいかもしれません。

抗生剤が効きにくくなる「耐性菌」の出現、アレルギー、副作用など、いくつか理由はありますが、今回ご紹介したいのは、「偽膜性腸炎」
抗生剤の投与によって、腸内細菌のバランスが崩れ、普段問題を起こすことのなかった菌が異常繁殖し、障害を起こす病気です。
風邪のときに使う程度の量で偽膜性腸炎になることは極めてまれですが、ないわけではありません。
ただ、ウイルスに抗生剤は効きませんので、副作用の可能性を考えると、抗生剤を飲まないで治るのなら飲まないに越したことはないですよね。
そんなわけで、僕は風邪症状の時にあまり抗生剤を飲みません。
飲んだほうが良さそうなときは飲みますけどね。(^-^;;
抗生剤を数日間飲んだあとに激しい下痢をきたしたときなどは、必ず医療機関を受診するようにしてくださいね。
☆☆☆参考サイト☆☆☆
gooヘルスケア内「薬剤起因性腸炎」
J-Medical医学辞典内「偽膜性腸炎」
病気の症状に関する用語集内「偽膜性腸炎」

やけどに注意!!

冬場になって、ヤケドをする人が増えてきたようです。
火や熱湯に気をつけるのは当然ですが、
くれぐれも、ストーブの前で眠ったりしないでくださいね。
低温ヤケドになっちゃいますから。(^-^;;
それから、ヤケドした後、自己判断で民間療法をしたりしないでください。
意外にヤケドが深かったりすることがあります。
また、適切な処置をしないことで傷が治るのに時間がかかったり、下手すると感染を起こしたりと、あんまりいいことないです。
流水で冷やして、食品用ラップでくるんで、すぐに病院に行ってくださいね。(^-^)
☆☆☆参考サイト☆☆☆
皮膚科学会サイト内
Wikipedia内

女性医師バンク設立へ。期待してます

 先日、「女性医師バンク」の設立に向けて厚労省が動いているというニュースを読みました。
最近、医師の世界では女性の割合がとっても増えてきています。
この傾向はこれからもさらに強まっていくと考えられますが、一方で、出産・育児などを機に職場を離れる女性医師がとても多いのが現実です。
女性の比率が高い医局などでは、育児休暇後に復帰するシステムが割合しっかりしている場合もありますが、そういう医局はどちらかというと例外的なんですよね。
 「女性医師バンク」では、育児などで職場を離れた女性医師を登録し、アルバイトでの復帰を仲介するんだとか。
是非、がんばっていただきたいですね。(^-^)

インフルエンザの語源

皆さんはインフルエンザの語源ってご存じですか?
調べてみたら、語源由来辞典というサイトに出てました。
語源はイタリア語で「星の影響」を意味する「influence」なんだそうです。
昔のイタリアでは、インフルエンザの原因は惑星の並びによるものと考えられていたんだとか。
ウイルスという病原体が一般に広く知られるようになった現代では、とんでもないことのように聞こえますが、実はウイルスが見つかったのは19世紀の終わり。
インフルエンザウイルスが見つかったのは1933年といいますから、結構最近ですよね。
それまでははっきりした原因はつかめてなかったわけですよ。
そう考えると、「惑星の並び」と考えてたといっても、馬鹿にするのはかわいそうですよね。
あと50年もしたら、きっと今の医学もとんでもなく陳腐なモノに見えることでしょう。
すごいことですね……。(遠い目)

お腹壊しました……

ども。
日頃、外来なんかで「昨日寒いかっこうで寝ちゃったら風邪ひいちゃって……」みたいな患者さんに、「あら~、そんなことしちゃダメですよ~、気をつけて下さいねー」的なことを偉そうに言っておきながら、ホットカーペットの上でごろ寝したまま気づいたら朝になり、お腹壊しました、uckyです。
いや、寒いですねー。
さすが12月。
って、なに感心してるんだか。(^-^;;
これ、前に本で読んだ話なんですけど、アメリカ人は「寒いから風邪ひいた」とかいう発想がないらしいですね。
「ウイルスに感染したから風邪ひいたんだ」というような発想のみなんだそうです。
場所が違えば病気のとらえ方も違うんですねぇ。

これ、書いちゃっていいのかな……

えっと、「インフルエンザワクチンの値段の相場」について質問があったので、お答えします。
まぁ、僕の知る限り、3000~5000円くらいですね。だいたい。
大きい病院の方が、ちょっと高めのような気がします。
値段によって効果は違うのか?
なんて訊かれることがありますが、全く変わりません。
だってモノは同じですから。
じゃぁなんで値段が違うのかというと、自費診療だからです。
通常の国民健康保険等が使える診療の場合、実は検査や処置ごとに値段が決まっています。(これを「保険診療」といいます。)
で、実はワクチン接種には国民健康保険等が使えません。(=「自費診療」)
したがって、値段が決まっていないんです。
職場などで実施されているワクチン接種は、たいてい相場より安いので、できれば受けちゃった方がいいんじゃないかと思います。
それではまた。(^-^)/

不幸な結婚生活は身体に毒

Archives of General Psychiatryという精神医学の雑誌に、「常に口論していた夫婦は、あまり口論しない夫婦に比べ、傷の治癒率が60%程度にとどまる」という研究結果が発表されたそうです。
ストレスで、傷の治癒に重要な役割を果たす血中たんぱく質の生成が遅れるんだとか。
また、結婚生活がうまくいっていないと高血圧やうつ病、心臓疾患などの危険性が増すという研究結果もあるそうです。
ん~。
ま、当たり前といえば当たり前ですよね。
結婚生活がうまくいってないのに身体に影響しないはずがない。
我が家は今のところ、あまり口論などしませんが、今後とも気をつけないとなぁ、なんて思いました。(^-^;;

おしゃぶりが赤ちゃんの命を守る?

SIDSっていう言葉、ご存じですか?
乳幼児突然死症候群といって、それまで健康だった乳幼児が、寝ている間に突然死んでしまうという症候群です。
はっきりした原因はまだ分かっていませんが、世界中で盛んに研究が行われています。
☆☆☆参考サイト☆☆☆
SIDS2000
 で、先日、Pediatricsという有名な雑誌に、「睡眠中のおしゃぶり使用に、SIDSを防ぐ効果があるかもしれない」という論文が載っていました。
まぁ、細かいことを言うとちょっといちゃもんがつく部分もあるようですが、それなりの信憑性はありそうです。
うちの子はおしゃぶりが嫌いなので実践できないんですけどね。(^-^;;

花粉症、今年はらっくらく?

どうも。
毎年夏から翌年春の花粉症におびえてます。uckyです。
今年はきつかったですよねー、花粉症。
ふんとにもー。
で、来年の花粉予測なんですが。
なんと平年より少ないそうです!
関東地方に至っては、50%になりそうなんだとか。
ぶらぼー!
ただし、今年の花粉が大量だったせいで、花粉症が発症しやすくなっている人もいるらしいので、必ずしも症状が軽いとは限らないとか。
がくり。
とりあえず今年も1月か2月の頭ぐらいから抗アレルギー剤を内服し始めます。(^-^;;