大妖怪展に行ってきました。

大妖怪展 http://yo-kai2016.com/に行ってきました。
入ってすぐの葛飾北斎の狐狸図をみて、リアル涙と鼻水が止まらなかった。絵を見て涙が出たことなんていまだかつてありませんでした。僕が妖怪に求める全てがあの絵の中に凝縮されていた。
リアルを超えた足、光沢を放つ袈裟もさることながら、後ろに行った重心から伝わるコミカルさ、老狐の表情から伝わる優しさ・純真さなど、本当にあの一枚に全てが詰まっていました。
最晩年の89歳の時の作品。生涯成長し続け、「天我をして五年の命を保たしめば 真正の画工となるを得べし 」(もうあと5年長生きできたら、本当の画工になることができたものを)と名言を残した北斎。
僕が89になったとき、人に感動を与えられる何かができるだろうか。
ただただ、精進あるのみ。

なお、展示を見終わった後、トイレで社会の窓が全開だったことに気付いたけど、妖怪の仕業ということにしたのは秘密だ!
おっちゃんとの約束だぞ!