掲示板の青さんの話にもありましたが、先日、あるアンケート結果が報道されていました。
共同通信社によると、「医師の76%は、治療の選択に患者の希望が生かされていると思っているのに、一般の人でそう思うのは37%にとどまる」とのこと。
(対象は医師約5400人、そのほかの医療従事者約2100人、一般の約1万9000人)
しかしこのアンケート、日本医学会総会のホームページなどでとったものだそうで。
僕はその発表の内容を全て知っているわけではないので、どういう形でアンケートに参加してもらったのかは分かりませんが、普通に考えて「一般の人」がそんなところにアクセスする機会はあまりないでしょう。
そうすると、そういうサイトを訪れる人は医療に対してなんらかの問題意識を持っている可能性が高いと考えられます。
つまり、かなりのバイアス(偏りのこと)がかかってしまっている可能性が高いわけです。
しかも、かなり以前から、ネット上でアンケート調査をした場合、データの信憑性はあまりないと言われています。
特に今回、本来の対象である患者さんたちは比較的高い年齢層なのに、比較的若い層が中心のネットユーザーに訊いているわけですから、さらに眉唾であると言わざるを得ません。
今回、中心になって発表する大阪大学の堀教授は「大きなギャップがあり、ショックだ。医師と患者のコミュニケーションが不十分なことを示す」と言っているそうですが、どうなんでしょう。
これを報道したマスコミも、僕が考えたぐらいのことは分かっているはずと思いますが、他も報道しているし、問題あるまいということで乗っかって報道しているんでしょうね。
なんの知識もなくこの報道を見た人は、「日本の医療はダメなんだ」と思うことでしょう。
そういう世論を作ってしまっていることの危険性に気づいているのでしょうか……。