この映画、以前から観よう観ようと思いながらなかなか観られなかったんですよね。
で、やはり観てよかった。
ハリウッド映画とは思えないほど、まったく日本に対する誤解や偏見が見られず、完璧に日本人の視点から作品が作られています。
細かい部分に誤りはあるそうですが、簡単にできることではないと思います。
すごい。
でも、そんなことはこの作品の価値のほんの一部に過ぎません。
日本軍の兵士はどう硫黄島戦を戦ったのか、その精神的状況はどうだったのか。
作品全体から、その「重さ」が如実に伝わってきます。
そして日本兵たちの「想い」も。
しかし、それらも実は、この映画のテーマの入り口でしかないのだと思います。
観終わって思うことは、「なぜ人びとは、会ったこともない人と憎しみ合い、殺しあわなければならなかったのか」という、より根源的な命題。
なぜ家族の幸せを思い、お互いの幸せを破壊しあわねばならなかったのかという疑問。
そしてさらに、そういった悲惨としか言えない状況が、実は世界中のあちこちで今も続いているという現実。
平和のために、自分には何ができるのかという自問。
監督のクリント・イーストウッドは、間違いなく超一級の本物ですね。
心から尊敬します。
星5つ。☆☆☆☆☆