「cessation」

久しぶりに英語ネタです。
禁酒のことを、英語では「Cessation of alcohol intake」なんて言います。
なんか「Cessation」って「節制」と音が似てませんか?
まぁ、「節制」というと「控え目にする」みたいな感じですが、「Cessation」は「止める」なので、より強い表現なわけですけど。
ということで、糖尿病や膵炎の方は、できればお酒を「節制」ではなく、「Cessation」の方でお願いします。
 
 
 
つまらんオヤジギャグですみません。m(_ _)m

炭水化物ダイエットと糖尿病

ちょっと前から炭水化物ダイエットというのが流行っています。
炭水化物を減らせば痩せられる、というもの。
実は、「極端な炭水化物制限は、確かに痩せるが寿命がかなり縮まる」という動物実験があり、やりすぎは禁物です。
ただ、適切に減らすのは意味があることのようです。
目安は、摂取カロリーの50%前後を炭水化物で摂る、ということになります。
またその際、ご飯は玄米や五穀米、雑穀米などにすると、急激な血糖の上昇が抑えられ、インスリンの分泌量が減ってさらに効果的。
(インスリンは糖を体の細胞に取り込ませて血糖を下げるホルモン。)
また、普通のパンよりはライ麦パンの方がいいようです。
ただし、炭水化物を減らせばいくら食べても大丈夫、ということではありません。
カロリー計算、脂質の摂取制限も大事。
そういえば、米国の糖尿病専門の先生が、「炭水化物をとりすぎてる人には、まぁまぁ有効かもね」といった感じの記述をされていて非常に印象的でした。
当院の推奨ダイエット方法>
・カロリー制限(身長(cm)×身長(cm)×0.055キロカロリー/日くらいが目安)
・「適切な」炭水化物制限(できれば玄米、五穀米、ライ麦パンなどを活用)
・脂質制限(できれば1日50g以下)
・運動、筋肉トレーニング
・必要に応じて食欲抑制剤、脂肪吸収抑制剤の内服

上記が医学的・科学的にある程度裏付けが取れているダイエット方法、と言えると思います。
(実はこれ、糖尿病の生活療法そのものです。糖尿病食は健康食でもあるんです。)
身長が165cmの方ですと、1500Kcal程度が摂取目安ということになりますから、炭水化物で750Kcal、脂質で450Kcal、タンパク質が300Kcalということになります。
蛋白質は1gで4Kcalですから、75gのたんぱく質をとるということになります。

今日は糖尿病の勉強。

糖尿病は万病の元、なんて言われます。
たしかに糖尿病は、腎不全、失明、足の壊疽、心筋梗塞、脳梗塞、その他さまざまな病気の原因となる上、病状が進行しないと自覚症状がないため、とても怖い病気です。
これを言い換えると、糖尿病は「血管の老化を急激に進め、それに伴う様々な合併症を引き起こす病気」ということになり、アンチエイジングという観点からも非常に重要な疾患と言えます。
当院の患者さんにも、たくさんの糖尿病患者さんがいます。
みなさん治療には積極的で、HbA1c(1か月間の血糖の指標。糖尿病の指標で最も大切なものの一つ)を大きく改善していただいた方もたくさんいらっしゃいます。
僕も若造のくせに指導なんかをさせていただいているわけですが、やはり患者さんに頑張っていただいている以上、それ以上に努力して、よりよい治療を提供しなければと思っています。
そんなわけで、今日は一日、ずっと糖尿病について勉強していました。
一般の方向けに書かれた糖尿病専門医の先生の本も読みましたし、最新の英語の論文も読みました。
いろいろと診療のヒントが得られて、非常に有益な一日でした。
ここのところ休みの日というと家にこもって勉強するか、研究会や学会に参加するか、という感じです。
平日は診療その他の仕事が忙しく、とても勉強する時間がないため、仕方がありません。(^-^;
(昨日は昼食もとらずに12時間半ぶっ続けで仕事をし、21:30頃昼食を食べて、そのあと終電までまた仕事。そして午前1時過ぎに夕飯・・・。)
ただ、頭と気持ちは非常に充実はしているものの、ちょっと身体的には健康的な生活ではないかもしれませんね・・・。orz
まぁ、昨日は特別忙しかったということで・・・。

ダイエットの勉強をしてました

日曜日は、かなり時間をかけて、ダイエット関係の最新の文献(もちろん全て英語)にあたっていました。
今回あたっていたのは、おもに抗肥満薬関連の文献。
海外では、何千人単位の患者を対象とした大きな臨床研究がたくさん行われていて、興味深い結果もたくさん出ています。
で、肥満研究で最もよく用いられている薬が、当院でも処方させていただいている、リダクティルとゼニカル。
ポピュラーな分、特性も分かっており、抗肥満薬としてはもっとも安心して処方できる薬と言えます。
(もちろん、誰でも飲んでいいというわけではありません。
薬ですから副作用が出る可能性もあり、臨床的に飲んだ方がいいと判断できる方のみが処方の対象となります。)
世の中には様々なダイエット用サプリがあふれていますが、そのいずれもが有効性・安全性が臨床的・文献的には確認されていないことも分かりました。
明らかに無害と分かるもの以外は、あまり摂らない方が安全かもしれません。
しかし、インターネット上には無責任な情報がたくさん流れていますね。
動物実験の結果だけで、人間にも有効だ、と言わんばかりのサイトがたくさんありました。
商売だから仕方ないのかもしれませんが、ひどいものです。
消費者の皆さんは、賢くなければいけません。
そうでないと、身体もお金も守れません。
このブログでも、できるだけアンチエイジング関連の最新情報をご紹介して、皆さんのお役にたてればと思います。

骨を強くする薬

転んだ話を前回書きましたが、ご高齢の方の場合、転倒ってものすごく怖いですよね。
すぐ骨が折れてしまうので・・・。
ご高齢の患者さんが転倒された、なんて話を聞くと、いつも背筋が寒くなるような感覚を覚えます。
で、大切なのは、やはり骨粗しょう症の予防・治療。
最近はいろいろなタイプの薬があり、利用しやすくなりました。
女性ですと、閉経後の方で、腰が痛かったりしたら要注意。
少しずつ腰椎が圧迫骨折を起こしてきているかもしれません。
圧迫骨折が進みますと、背中が曲がってしまいます。
背筋がしっかりした状態で年を重ねたければ、やはり薬を利用するのが早道。
僕がよく処方する薬(もちろん保険適応)ですと、毎日朝一回飲むだけでOK。
しかも、乳がんの予防効果もあるのでは、という研究データが発表されており、一部の国ではその効能で認可もされています。
骨のアンチエイジングだけでなく、病気も予防できてしまう可能性があるわけですね。
「薬」というと抵抗がある方もいらっしゃると思いますが、医学は日進月歩。
より健康になったり、アンチエイジングに有効なものであれば、どんどん利用すべきだと思います。
気になる方は、お気軽におっしゃってくださいね。(^-^)

コケた!

この前雨が降った日の朝、電車に乗ろうとして駅のホームで思い切りコケまして。
両膝を強打しました。(まだちょっとだけ痛い・・・)
そのまま電車に乗ったわけですが、あんまり恥ずかしいので、一人なのに声に出して照れ笑い・・・。
ってそれはそれで変な人か・・・。がくり。orz
みなさんも、雨の日は滑りやすいので気をつけてくださいねー。