「塔の上のラプンツェル」を観ました。

塔の上のラプンツェル DVD+ブルーレイセット [Blu-ray]
塔の上のラプンツェル DVD+ブルーレイセット [Blu-ray] 今日、ディズニーの「塔の上のラプンツェル」を観ました。
主役の声優をされた中川翔子さんはじめ、日本語版の声優の皆さんがすごく頑張っておられました。
映像もものすごくきれいで、素晴らしかったです。
ただ・・・ここからはネタばれになるので次のページで。


 ただ、ラプンツェルを18歳まで育てた魔女の扱いがひどいなぁと。
ラプンツェルがいい子に育ったのは、まさに育ての親の魔女の功績なわけで。
愛情をしっかりそそいで育てなければ、「いい子」にはならないはず。
よくいいますが、「生みの親よりも育ての親」。
 
 また、ラプンツェルも、育ての母をそうやすやすと気持ちの上で切り離すことなどできないはずで、そこが非常に非現実的。
細かいディテールの突込みどころなんてどうでもよくて、ここが肝ですね。
養子を育てている(育ての)親の方がこの映画を観たらどう思うでしょう。
それも、養子であることを隠していたりしたら。
 
 もし日本映画なら、多分今回の映画のような話にはしないでしょうね・・・。
最初は自分のために誘拐してしまったが、育てているうちに愛情(親としての慈愛)が芽生え、ラプンツェルが危機に瀕した時、魔女自らラプンツェルの髪を切り、命を落とす、とかとか。
 
 米国の映画は、ともすれば登場人物が善人と悪人の2つにはっきり分かれていすぎるようにも思います。
しかし、実際は善も悪も、欲も慈悲も内包しているのが人間。
そこを描いてくれれば、僕的には神映画でした。
でもまぁ、それじゃぁ興行的には失敗するのかも?