胃カメラ日誌 2010.01.25 バリウムと胃カメラの比較

バリウム検査と胃カメラがどう違うのか、ご紹介します。

○ 診断精度
バリウム検査は白黒の写真での診断となるため、どうしても診断の精度に限界があります。
内視鏡なら、カラー画像ですから、胃炎やごく早期のがんなどを、より確実に診断ができます。
さらに、内視鏡ならその場で細胞を取って病理検査に提出するなど、迅速な精密検査が可能です。

○ 食道の病気
食道の病気は、基本的にバリウム検査では評価が難しいことがほとんどですが、胃カメラであれば、早期食道がんなどを内視鏡で治療できる段階で検出できます。

○ スピード
バリウム検査では、撮影後、読影という作業をしなければならず、どうしても診断までタイムラグがありました。
内視鏡では、その場で診断をお伝えすることができます。

○ 画像が見られる
ご希望の方は、内視鏡画像を見ながら検査を受けられます。
なかなかご自分の胃の中を見る機会は無いため、受診者の方々からは大変ご好評をいただいております。
また、ご希望の方には胃の中の写真を印刷してお渡ししております。もちろん写真は無料です。

○ 下剤の有無
バリウム検査では、検査後にバリウムが出るまで下剤を飲んでいただかなくてはなりませんが、内視鏡では下剤を飲む必要はありません。

○当院で使用している内視鏡
当院ではフジフィルム社製のEG-530NWという最新の胃カメラを使用しております。
同機種は2010年1月現在、経鼻内視鏡としては世界一の画質を誇っており、FICE(分光画像処理機能)システムと合わせて、より正確な診断が可能となっております。

まぁ、一番分かりやすいのは、「消化器内科医はバリウムではなく胃カメラを受ける」ということでしょうね。
僕も3回カメラを飲みましたが、バリウム検査は受けたことがありません。
学会の偉い先生も、バリウムではなく、胃カメラでの検診をもっと推進していくべきだと声高に言っていたりします。
それでもバリウム検査がなくならないのは・・・

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