今日の大腸カメラ

今日は2件大腸カメラがありました。
お一人は大腸が長く、かつ太い方で、非常に検査が難しい大腸でしたが、丁寧に畳み続けて、なんとか無痛で大腸カメラを行えました。
(「なんともなかったですーっ」と感激されていました。)
もう一方もやや難しい腸。
結局ループを作ってしまいましたが、ほとんど無痛で大腸カメラができました。
やはり大腸カメラの序盤でしっかり腸を正しい方向に向け、ちゃんと畳んでおくと、たとえループができてもあまり大きな(苦痛の大きな)ループにならず、楽に検査ができますね。
楽な大腸カメラを目指すと、どうしても時間がかかってしまいます。
(したがって、医師の方としては、おうおうにして体力的には「楽」ではなくなります。
患者さんには喜んでいただけるので「精神的には」楽ですが・・・。)
だから施設によっては、薬で意識を落として、ぐいぐい押し込んで短時間で大腸カメラを終わらせ、数をこなそうとしてしまう場合もあります。
(そういう施設でしか研修をしていないと、永遠に「無痛」では大腸カメラができない医者になってしまいます。)
しかし、それが本当に「いい検査」と言えるかどうかですね。
ある意味「無痛」と言えば「無痛」なのですが、体には負担がかかっています。
僕はそういうのは個人的に嫌いなので、時間をある程度考えずに大腸カメラをしています。