今日の大腸カメラ。

今日の大腸内視鏡検査も、ちょっと長い腸の方でしたが、丁寧に腸を畳みこんで短縮し、無麻酔・無痛で施行することができました。
大腸は2~3mありますが、内視鏡をぐいぐい押して入れると引き伸ばされてものすごく痛みます。
そこで腸を畳み込んで短縮するという作業が必要になるのですが、これを意識的にできる医師はかなり限られている、というのが現状です。
実際は、ぐいぐい押し込んで、できたループをグイッとねじって解除する、という方法の入れ方をする先生がほとんどかと思います。
件数を多くやっている先生なら痛くないかというと、そんなことはありません。
畳み込むという概念・作業を追及していなければ、一生身につかない技術なのです。
ただ、畳み込む作業も、腸が癒着していると痛かったりします。
今日の腸は癒着がなかったので、十分に畳み込み、短縮することができましたので、非常に楽に検査することができました。
多少癒着がある方でも、癒着の仕方によっては意外に痛くなく入れることができたりしますが、高度癒着の方は正直厳しいですね。
麻酔で寝てやってしまうほうがいいかもしれません。