健診・ドック日誌 2009.05.02その2 甲状腺の検査

 甲状腺の話が出ましたので、具体的にどんな検査をするのかをご説明します。
当院の健診の頚部触診で甲状腺の腫大(大きくなっていること)を指摘された場合、できればベテラン女性技師による超音波検査を受けていただきます。
そこでしっかりと観察をした後、必要に応じて血液検査を行うことになります。
血液検査では、基本的に甲状腺機能を測定することになります。
 甲状腺が大きくみえるだけで、超音波で測ってみたら意外に大きさは正常だった、などという場合は、全く問題ありませんので採血はしません。
逆に橋本病などが疑われれば、甲状腺機能だけでなく、橋本病かどうかを判断する検査もすることになります。
(健診の結果、追加される検査はすべて保険適応です。)

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健診・ドック日誌 2009.05.02 意外に多い甲状腺疾患

 健診をしていると、割と頻繁に甲状腺のやや大きい女性がいることに気づきます。
甲状腺は首にある臓器で、甲状腺ホルモンというホルモンを作っています。
ここが大きい場合、橋本病や良性結節、悪性腫瘍などを考えて検査をしておかなくてはいけません。(健診の結果、追加される検査はすべて保険適応です。)
 上記の中で、実は橋本病という病気がとても多いということが知られています。
なんと女性の10~30人に一人が橋本病だというのだから驚き。

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