内科日誌 2012.3.5 ビタミンEの過剰摂取について

竹田秀・慶応大特任准教授のチームの研究で、正常なラットに毎日10ミリグラムのビタミンEを含んだ餌を8週間与えると、骨を壊す細胞の活動が高まり、骨粗しょう症になるという報告がありました。
10ミリグラムは、人が1000ミリグラム摂取するのに相当するとのことです。
ラットと人間はだいぶ違いますので、ラットの研究結果をそのまま人間に当てはめることはそもそもできないわけですが、それでもとりすぎはやや怖いね、ということになります。
 
以前からサプリの過剰摂取は健康に害があるのではないかという研究が結構あり、僕も「過剰に」とるのには問題があるだろうと考えています。
で、結局飲んでいるのは当院で扱っているマルチビタミンと、サイエンス・ワンという抗疲労サプリのみ。
マルチビタミンに関しては、アメリカ人は2錠/日で飲んでいるものを1錠/日で患者さんに勧めていますし、自分もその量で飲んでいます。
ビタミンEに関しては、うちのサプリ1錠で大豆由来のビタミンEが75 IU、重量で言うと51mg入っています。
見て分かる通り、1000mgには程遠い数値ですので、安心して飲める量です。
厚生労働省が定めるビタミンEの摂取上限は、30~49歳の男性で1日当たり900ミリグラムとのことですので、これと比較しても全く安心です。
 
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