認知行動療法の本を読みました

認知療法・認知行動療法カウンセリング初級ワークショップ―CBTカウンセリング 認知療法・認知行動療法カウンセリング初級ワークショップ―CBTカウンセリングという本を読みました。
 認知行動療法という治療法についての本。
パニック障害などの治療として非常に有名な治療法なのですが、その中の一部の技法だけを認知行動療法の全体と勘違いされやすいようです。
 この本は、初学者向けのワークショップを活字化したもので、実践方法のとっかかりが分かります。
これだけで認知行動療法ができるようになるわけではありませんが、はじめて読むにはいいのではないかと思います。
 日本の精神医療は薬物療法にかなり偏っており、適切に利用すれば非常に効果が上がる場合でもカウンセリングは行われない傾向にあります。
原因として一番大きいのは、カウンセリングが保険で適切に評価されておらず、収益にならないこと。
これでは医療機関で実施する気運が起こらないと思います。
 イギリスではカウンセリングが受けられるまでの期間、コンピュータで簡易的な認知行動療法を受けられるようにして、一定の成果を上げてもいるようですが、日本でも有効性が確認されれば、一般化してもいいかもしれませんね。

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