祖母が亡くなりました。

つい先日、母方の祖母が亡くなりました。
面白い人で、若い頃は「『俺』は飛行機乗りになる!」と言っていたそうです。
でも、当時は女性が飛行機のパイロットになることができない時代だったようで、今度は猛勉強して日赤の看護師(当時は日赤の看護師はエリートだったとのこと)になったんだとか。
戦争中は海軍に従軍していたと言っていました。
曰く、病院船に乗っていたけれども、船底などに兵士を隠して運んでいたので、病院船は攻撃の対象外とする規定があったにもかかわらず攻撃を受けることがあった、といった話も聞きました。
また、従軍で朝鮮半島に行ったとき、現地の方の髪の毛がとてもきれいだな、と思ったのを良く覚えている、と言っていました。
とにかく明るくて優しい人で、尊敬できる人でした。
小学生の頃、僕のことを「優しいから医者に向いている」と言ってくれたのをよく覚えています。
それがあって、僕は自信を持って医師になれたような気がします。
しかし、今更ながら思うことは、人は皆いずれ死ぬということですね。
限りある人生だからこそ、いかに生きるか、ということが大切なのだと思います。
今後の再生医療の核となるであろう、iPS細胞を作った山中教授も、iPS細胞は不老不死のためにあるのではない、健康に老いて、健康に死ぬことが目的だ、とテレビで言っていて、大変印象的でした。
僕も精一杯生きて、いつか死ぬとき、「やるべきことをやりきった」と思って死んでいけたら、と思います。

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