内科日誌 2009.08.23 インフルエンザ様症状に漢方

 インフルエンザ検査で陰性だった場合、漢方を使わない先生のところですと、ひとまず熱も高いし抗生物質と解熱剤でお茶を濁す、ということになりがちですが、実はインフルエンザ様の症状には漢方が良く効きます。
(抗生剤はウイルスには効かないため、インフルエンザやその他の風邪ウイルスによる症状には全く効きません。)
 漢方では、西洋医学のように「インフルエンザだからタミフル」というような使い方はしません。
病気の種類ではなく、症状や所見にあわせていくつかの薬の中からチョイスするという形になります。


 一番効きがいいのは、もともと体力があって、高熱で、症状が出てからあまり汗が出ない感じで、関節痛のある方。
こういう方は、麻黄湯という薬を使ってあげると一晩で治ったりします。
よく患者さんに「ぶわっっっと汗が出て、すぐに治ってびっくりしました!」と言われるんですよね。
 「漢方は効かない、効くのが遅い」なんて先入観を持っている方も多いのですが、もともと漢方は急性期の病気に対する治療として発達してきたという歴史があります。
日本の漢方の先人たちが、それを慢性期の病気に応用し、現在は慢性期の病気に幅広く使われるようになったんですね。
今は急性期の病気には西洋薬を使うことが多いのですが、それでも使いどころをわきまえれば、漢方でも劇的に効くことは良くあります。
適材適所、ということですね。
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