大腸カメラ日誌 2009.5.1

 先日、大腸カメラを施行させていただいた方は、とても腸の長い女性でした。
「腸が長い」「女性」というのはいずれも大腸カメラが痛い検査になってしまうリスクファクターです。
前回他院で検査を受けられたときはかなり苦しかったとのことで、ご本人は全身麻酔での検査を希望されておりました。
 ただ、その方はややご高齢でしたので、全身麻酔自体がリスクになります。
最悪のケースとしては、命にかかわることもありえるわけです。
そこで、心電図モニターなどをつけた上で、最小限の麻酔のみ施行。
ご本人は多少ボーっとした感じでおられましたが、完全に意識がなくなるというところまでは麻酔をせずに検査をさせていただきました。
腸が長かったのと、固定が弱かったことからストレート挿入にはできず、ループを形成して挿入することになりましたが、前回よりは大分楽に検査が受けられたようでした。


 検査の際、どうしても刺激に敏感な腸の方もいらっしゃいます。
通常では全く痛くないような操作でも、痛く感じてしまうのです。
婦人科領域の手術などを受け、腸が癒着してしまっている方、大腸憩室が多発してしまっている方などは特にその傾向があるわけですが、やはり余計な苦痛を与えるべきではありませんので、当院では「必要に応じて」全身麻酔を施行しています。
大腸カメラ、大腸ポリープの日帰り手術は東京 渋谷ヒラハタクリニック

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