健診施設に7000万賠償命令

 先日、ある健診施設が敗訴したと報道されていました。
どうもその施設は、検診結果を他人のものと取り違え、肺癌の人を「正常」と判定。
患者さんは1年後に末期の肺癌が発見され、37才の若さで亡くなってしまったそうです。
ご家族の訴えが認められ、施設は約7450万円の支払いを命じられたとのこと。
 「取り違えるなんてとんでもない!」と思われる方がほとんどだと思いますが、健診施設には「基本的にはほとんどの人が正常か、軽度の異常」という一種の甘えがある場合があり、その「甘え」がこういった事故の起きる素地と言えるかもしれません。
ただ、有名な大病院でも患者の取り違えや、左右の間違いなどが起きていますので、「『健診施設だから』という甘え」だけが原因とも言い切れません。
いずれにせよ、人の生命に関わっている以上、例え健診でも、取り違えなどのミスに細心の注意を払い、予防策を立てていくことが大事、ということですね。

「健診施設に7000万賠償命令」への2件のフィードバック

  1. “約7,450万円”とは、これまた細かい数字ですね。
    “約”を取り除くと実はさらに細かくて、74,512,974円だったりするんでしょうか。
    試験の記述問題で採点された”63.5点、不合格!”の明細を最後まで教えてくれなかったヤブ教師を思い出してしまいまちた。
    ところで、検体の取り違いはときどきありますね。
    とくに今は個人情報保護がやかましく、「検体に名前を書いちゃダメ」とかいう施設もあって、さらに混乱しますよ。
    もっと人を増やして仕事に余裕を作ってくれたらミスも減るのにな~ と宣伝してみたりして。

  2. いや、実際、人とお金がないとミスを減らすのは大変だよね。
    だからこそ、工夫が必要なんだろうけど……。
    個人情報保護法に絡んでだけど、医療業界はミスがあっちゃいけない分野だから、基本的には記名は問題ないはず。(検体はもちろん、ベット横の表札とか。)
    ただまぁ、病院がそういう方針だというなら、それに従うしかないわけだけど……。

コメントを残す