ヨーグルトで免疫力が上がる?

えっと、「ビフィズス菌を摂るとなぜ免疫力が上がるの?」という質問があったので、僕なりに分かる範囲で答えさせていただきます。
胃腸って、「体の中」って感じがしますが、実際には「管」ですから、外とつながってるわけです。
当然、いろんな菌やらウイルスやらがうじゃうじゃ入ってくる場所なんですよね。
そんなわけで、腸は非常に免疫系が発達している場所でもあります。
逆に言えば、腸の免疫機構が正常に働かないと、体の中に菌などが入ってきてしまう、ということなんです。
実際、重症急性膵炎や腸閉塞の患者さんなどでは、菌が腸から体の中に入り込んでしまい、重篤な感染症を起こすことがあります。
(これを専門用語でbacterial translocationと言います。)
また、風邪ウイルスは手を介して口から体内に入り込むということが多いというのはよく知られていると思います。
そんなわけで、腸の免疫機構はとても大切なんですね。
では、何故ヨーグルトを食べると免疫力が上がるか、というと……。
まず一番に思いつくのが、ヨーグルトに含まれるビフィズス菌が直接他の雑菌の繁殖を抑制するということですね。
ビフィズス菌が、直接体を守ってくれるわけです。
その他にも、詳しい機序は分かりませんが、免疫細胞の働きをよくしたり、粘膜の表面に張り付いて他の雑菌が侵入するのを防いだりといった作用があると言われているようです。
☆☆☆参考サイト☆☆☆
乳酸菌応用研究会内「乳酸菌の機能」

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